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笑いのツボは世界共通? 海外嫌いの噺家が欧州へ…12日間の珍道中 柳家喬太郎さん『柳家喬太郎のヨーロ

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笑いのツボは世界共通? 海外嫌いの噺家が欧州へ…12日間の珍道中 柳家喬太郎さん『柳家喬太郎のヨーロッパ落語道中記』

5/27(月) 16:56配信

夕刊フジ

★『柳家喬太郎のヨーロッパ落語道中記』フィルムアート社 1900円+税

 8年前に始まった年1回の落語家の欧州派遣公演ツアー。2017年11月ツアーは人気落語家の柳家喬太郎が指名を受け、その顛末が今作となった。北欧など4カ国を回る12日間の旅。海外嫌いの喬太郎を中心に春風亭正太郎らも加わった一座の“北欧珍道中”は果たして平穏無事だったのか。(文・高山和久 写真・酒巻俊介)

                   ◇

 --デンマーク、アイルランド、イングランド、アイスランドなどへの欧州公演でしたね

 「公演ツアーをコーディネートするドイツ人女性のクララ・クレフトさんから、候補として白羽の矢が立ったのですよ。私の海外経験は、二つ目の頃にクルーズの仕事で韓国の済州島に2、3時間上陸しただけですからねぇ。海外ではロクな目に遭(あ)わないと決めつけていましたが、アイスランドでは神秘のオーロラが見られるかもしれない。この機会を逃す手はない。面白いんじゃないかって、心が動きました」

 --渡欧前から演目は決まっていたのですか

 「訳す必要があるので、事前に(公演ツアーへ)行く仲間と過去の演目と照らし合わせて相談しながら決めました。海外でも内容が通じやすい演目を意識してセレクトしようと思ったので、『動物園』とか、ふり(しぐさ)が派手で多いネタも考えましたが、やっぱり落語というパフォーマンスを理解してもらわなければならない。最終的には登場人物が泣いたり笑ったりするところを一緒に共有してもらえそうな噺(『寝床』『うどんや』)を選びました」

 --最初のデンマーク・オーフス大学での公演は

 「悩むことはなかったですね。マクラや中身もすでに決めてあったし。あとはある種の開き直り。日本の高座でも感じる『今日のお客さまはどんなふうだろう』という漠然とした不安はありました。けれど、噺家は出囃子が鳴ったら(高座に)上がるしかない。日本の古典芸能をアピールしようといった大層な気持ちはないし、落語を世界に広めようというグローバルな考えもない。正直いうと行くことになっちゃったから、やるだけはやるか、伝わればいいかな、てな気持ち。翻訳者の皆さんをはじめスタッフ、お客さまのおかげで、大きな拍手をいただけましたけどね」

 --ネタの笑いどころに違いは

 「日本と同じという印象ですよ。そもそも酔態のふりなんかは面白いですからね。でも『うどんや』の噺のなかで酔っ払いがくどくなっていく様とか、婚礼の酒宴とか、酔態によって表現される噺の内容にも関心が高かった気がします」

 「たとえば、うどん屋の屋台を引き止めた酔っ払いが延々と婚礼話を続けるシーン。うどん屋はめでたい話なので無碍(むげ)にはできず仕方なく聞いているっていう、人と人との関係性とか。リアルな会話から生まれる滑稽さや感情のすれ違いの面白さは伝わったんじゃないかな。笑いのツボは世界共通なんでしょうね。たった一人の演者が物語を紡いでいくという日本独自の芸能は、予想外にすんなりとわかっていただけた」

 --ツアーで得たものは

 「自分の落語に跳ね返ってきているかは自分ではわかりませんし、そうなるとしても、もっと将来のことですかね。異国の地の空気を吸うこと、人と接すること、異国のご飯を食べることの楽しさや異次元体験。まさに異邦人として過ごした土地でのいろんなコミュニケーションは貴重な体験だと実感しましたね」

 「初めて海外に行ったおじさんが右往左往する様は見聞録として漫談にはしましたけれどね。でも新作(落語)は、経験したことだけを材料につくりこもうとするものでもないのです。自分の引き出しに入れて、噺のネタのアイテムのひとつにはしましたけどね」

 ■あらすじ

 1年半前、二つ目の春風亭正太郎らとともに回った欧州落語ツアー。筆者としては初めての海外で、出発の朝は不安だらけの気持ちで搭乗。長時間のフライトを終えてコペンハーゲン空港に到着すると「なんか(千葉県の)東葉勝田台みたいだね」。落語のすべてを伝えたい、という思いで編み出した「完全字幕らくご」を引っ提げ、日本の伝統芸能をどう伝えるかに腐心。随所に笑いのエキスを振りまきながら“落語未開の地”で見てきたことの全記録である。

 ■柳家喬太郎(やなぎや・きょうたろう) 落語家。1963年東京都生まれ。55歳。日本大学商学部卒業後、書店勤務を経て89年に柳家さん喬に入門。前座名は「さん坊」。93年二つ目昇進、「喬太郎」に改名。2000年真打ち昇進。05年から3年連続で「国立演芸場花形演芸会大賞」、06年に「芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)」など受賞多数。俳優として映画「スプリング、ハズ、カム」(17年、吉野竜平監督)と、舞台「たいこどんどん」(18年)で主演。自作の落語「ハンバーグができるまで」(19年)も舞台化。著書に『落語こてんパン』『落語こてんコテン』など多数。



引用:笑いのツボは世界共通? 海外嫌いの噺家が欧州へ…12日間の珍道中 柳家喬太郎さん『柳家喬太郎のヨーロッパ落語道中記』


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komi88

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