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2019-10-29 (Tue)  18:00

「アヴェ・マリア」「アメイジング・グレイス」を“魂に響く歌声”で歌い上げ…揺るぎなき永遠性を得た歌姫

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「アヴェ・マリア」「アメイジング・グレイス」を“魂に響く歌声”で歌い上げ…揺るぎなき永遠性を得た歌姫 オペラ歌手・佐藤しのぶさん

10/29(火) 16:56配信

夕刊フジ

【ドクター和のニッポン臨終図巻】

 〈アヴェ・マリア〉〈アメイジング・グレイス〉〈さとうきび畑〉〈荒城の月〉…。今、『マイフェイバリット・ソングス』という名のついたCDアルバムを聴きながらこの原稿を書いています。

 古今東西どんな曲であっても、その豊かな表現力で自分の歌にしてしまう。魂に響く歌声とは、まさにこの人の声をいうのでしょう。

 この美声の主が、突然いなくなってしまいました。日本を代表する美貌のオペラ歌手・佐藤しのぶさんが、9月29日に亡くなりました。享年61。しかし、死因は発表されていません。佐藤さんは私と同じ、1958年の夏生まれ。面識はなくとも、同じ年に生まれた人が亡くなるのは、なんともせつない気持ちになります。

 そして誰かの訃報を耳にしたとき、私たちが次に思うのは、「なぜ死んだのだ?」ということです。

 他人の死因など、自分に直接は関係のないことなのに、WHYを知りたがるのが人間の性でしょう。

 しかし、昨今、死亡の発表はあっても、死因はあえて公表しない、というケースがだんだん増えてきているように感じています。

 死因とは、とてもプライベートなものです。発表しない人には、それぞれの理由があるようです。がんの場合は、遺伝という視点から、子供の将来のリスクを考えての場合もあるようです。

 認知症の場合は、悲しいかないまだ世間体を考えるご家族も多くいます。自殺の場合も、突然死とだけ伝えることも多いでしょう。いずれにせよ様々な病に対し偏見のある社会が問題なのですが。その問題を払拭するため、私もこの連載を書かせて頂いているようなものです。

 しかし、佐藤さんの場合はまた違う理由のようにも感じます。

 亡くなる5日前、「体調不良のため、10月から来年1月までのコンサート出演をとりやめる」という活動休止の発表がありました。また、最近はかなりお痩せになられていたという話もありますから、心臓疾患などによる突然死というわけではなさそうです。

 闘病も死因も伏せてほしいと希望されたのは、ご家族ではなく、佐藤さん御自身だったようです。

 これは私の勝手な推測ですが、自分の闘病や死因を明かすことによって、自分の歌声が、聴く者に違う印象を与えてしまうことを避けたかったのではないでしょうか。

 オペラ「椿姫」や「蝶々夫人」でも主演を演じ、世界的な評価を得ていた佐藤さん。自分の物語よりも、歌の中の物語を尊重されての決断でしょう。死因を伏せたからこそ、歌姫の存在は、揺るぎなき永遠性を得たようにも思えます。

 余談ですが、私が死んだときは誰にも知らせないつもりです。「そういえば、最近あの医者、おらんね」と言われて終わるのが理想です。

 ■長尾和宏(ながお・かずひろ) 医学博士。東京医大卒業後、大阪大第二内科入局。1995年、兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業。外来診療から在宅医療まで「人を診る」総合診療を目指す。この連載が『平成臨終図巻』として単行本化され、好評発売中。関西国際大学客員教授。



引用:「アヴェ・マリア」「アメイジング・グレイス」を“魂に響く歌声”で歌い上げ…揺るぎなき永遠性を得た歌姫 オペラ歌手・佐藤しのぶさん



最終更新日 : 2019-10-29